『The Last 5 Years』木村達成×水田航生×平間壮一 自分以外の“ジェイミー”はあまり見たくない?!

 

2002年のオフ・ブロードウェイ初演以降、再演を重ね、2014年には映画化もされた人気ミュージカル『The Last 5 Years』。ニューヨークに住む俳優の卵のキャシーと、成功し始めた小説家ジェイミーのカップルが、出会い、結婚し、別れを選ぶまでの5年間を、それぞれ真逆の時間軸から描く。そこでジェイミー役の木村達成水田航生平間壮一の3人に、作品にかける想いを聞いた。

――世界中で愛される名作ですが、その魅力はどんなところにあると思いますか?

平間 やっぱり一番は曲の素晴らしさだと思います。物語としては結構ビターな内容ですが、人間の愛おしさであったり、寂しさであったりを、音楽の力でポップに表現している。そこがこの作品の魅力かなと思います。


木村 男女で起こり得ることって、人種とかに関係なく、誰もが共感出来るものだと思うんです。そんなところがお客さんの心をグッと作品に引き寄せる、前のめりにさせるスパイスのひとつではないかなと思います。

水田 この作品を通して思うのが、人って完璧じゃないなということ。人間が絶対に持っているエゴだったり、嫉妬心だったり、浮気心だったり……。


平間 浮気心は誰もが持っているものではないですよ(笑)。

水田 いや、僕は持っているんですよ…ってやめなさい!(笑) なんかそういう人間っぽいところが、観ていて共感出来ると思いますし、魅力でもあるのかなと思います。


――3ペアでの上演というのが本企画の面白さですが、ジェイミー役の顔ぶれを知った時の心境は?

平間 全編、曲で綴られる作品ですが、アーティストさんや歌手の方ではなく役者さんがキャスティングされていたことが嬉しかったです。この作品は“お芝居が大事なんだ”っていう安心感がありましたね。


水田 僕はよく知っているふたりでよかったと思いました。影響されてしまうのが怖くて、他のジェイミーの芝居はあまり見たくないんですが、このふたりなら自分なりのペースで進められそうな気がします。

木村 すごく楽しみだなって思いました。ただ僕もふたりの芝居は見たくないんですが、キャシー役のふたりは見てみたいと思っていて。自分がジェイミーとして見るキャシーと、おふたりとやるキャシーはどう違うのか、かなり気になります。


水田 確かに、それはあるかもね。…いや、でもやっぱり僕は一杯引っかけてからじゃないと見られないなぁ(笑)。

平間・木村 ハハハ!


平間 でも同じじゃないと思えば楽じゃない? 水田 そうかも! 絶対にそれぞれ別物になるだろうからね。――演じられるジェイミーですが、現段階ではどんな人物として捉えていますか? 平間 男!って感じですよね。自分の思うがままに突き進んでいる奴っていうか。

水田 こういう男、女性は嫌いでしょ?って思います(笑)。絶対キャシーの友達は、ジェイミーのことが嫌いだろうなって。

木村 うん。「キャシー、絶対やめな!」って言われているはず(笑)。でも共感できるところも多いというか。こういう職業なので、キャシーがジェイミーに嫉妬する気持ちもよくわかって。その分、お客さまにもより明確に、ふたりの気持ちを伝えることが可能なんじゃないかなと思います。

愛を持って作品に挑む演出家・小林香